セレンディピティー : Serendipity

 私はプラスチックを素材にした作品を作っているおかげで、工業系の雑誌にコラムを一度書かせて戴いたことがあります。また、場違いかもしれませんが、大きな展示会で作品を展示させて戴いたこともありました。私の作品のようなものも、最先端の工業製品の中にあって、ちょっとホッと息抜きの役割があったのではないかと思うのですが・・・。その展示会の時に、主催者のお計らいで講演で来場されていた白川英樹先生にお会いする機会を戴いたことがあります。ほんの数分ですが、急なことで私は何をお話していいのか戸惑っていましたら、日本プラスチック工業連盟の方が、私の著書や作品の説明を先生に話して下さって、結局はご挨拶しただけだったのですが、プラスチックに関する発明(導電性高分子)でノーベル化学賞を受賞された科学者とお目に掛かって言葉を交わすことが出来たことはとても光栄に思っています。私が科学教育ボランティアを一番熱心に活動していた時期で、プラスチックデイリーアートを始めたばかりの時である2000年のノーベル賞だったので尚更のことです。 先生の方は、「なぜこんな女性を紹介されるのだろう」ときっと怪訝に思われたのではないかと思います。
 日本では、その2000年あたりに「セレンディピティー」という言葉が言われ始めました。ただのツキ(Luck)とは少し違う意味合いの幸運。それがセレンディピティーなのですね。



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